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なぜ中国のタクシー運転手は若者が多いのか?日本と中国のタクシー事情についてご紹介します!

中国でタクシーに乗車すると、日本との大きな違いや面白いことに遭遇します。
それは、中国ではタクシーの運転手は若者が多い!と、白髪交じりの高齢なタクシー運転手を見ることがないのです。

若者が多い中国と対照的に、日本のタクシーの運転手は高齢者ばかりです。 待機しているタクシーも、通過していくタクシーも、日本のタクシーには、どれも白髪交じりの高齢者が運転席に座っています。この様子に訪日した中国の友人たちは皆驚き、日本の七不思議だねと言っています(ちょっと大げさかもしれません、笑)。

タクシーは乗客を目的地に運ぶ接客業、安全が最も重要な職業です。 では、なぜ中国では若者が・日本では高齢者が多くタクシーの運転手という職業に就いているのでしょう。今回の記事では、中国と日本のタクシーの制度・歴史と生活スタイルについてご紹介します。

中国と日本のタクシーの制度・歴史

中国には若いタクシー運転手が多い、その謎を解くのに、まずタクシー業界の歩んだ道のりをまとめてみました。
それでは、まず現代の私たちの生活に欠かせないタクシー、中国と日本のタクシーの制度と歴史の流れを見てみましょう。

タクシー運転手の年齢制限

  1. 中国:60歳までの年齢制限がある
  2. 日本:年齢制限が無い

※タクシー会社は、65歳・75歳など各社で定年年齢を決めている。
定年後も嘱託・契約社員としての勤務が可能。
※個人タクシーは、2002年以降は75歳、それより前に個人タクシーを開業した人は年齢制限が無い

ということで、年齢制限のある中国では、60歳を過ぎたタクシー運転手を見ることができないわけです。

一方で、年齢制限の無い日本では、80歳の運転手もいることが分かります。この年齢制限が、根本的な違いの元と言えますね。

タクシーの歴史についてご紹介

続きましては、中国と日本のタクシーの歴史のご紹介です。

中国:2000年代から全国で急激に発展

  • ~1950年代 政府や外国の要人が利用
  • ~1970年代前半 タクシー乗り場の決まった地点に限定して乗車可能、途中での乗車は禁止
  • 1978年4月 「扬手即停」(日本語意味:「手をあげたら止まる」)路上での乗車を許可
  • 1992年後 車両のレンタルで歩合制に、ローンで車両を供給するなど運転手と企業との契約関係に変化
  • 2000年代 中国全体のタクシーが急激に発展

日本:1960年代から全国で急激に発展

  • 1912年(大正元年) 8月5日はタクシーの日、日本初のメーター付きタクシーが6台登場
  • 1921年(大正10年) 1205台に増加、流しのタクシーが登場
  • 1959年(昭和34年) 東京で個人タクシーの営業を許可
  • 1964年(昭和39年) 東京オリンピック開催、タクシーが大量に増加
  • 2012年(平成24年) タクシー生誕100周年を迎えた

中国では2000年代から、日本では1960年代から全国的に今のようなタクシーが増加しました。日本に高齢者の運転手が多いのは、この年代の違いも影響している可能性があります。

もしかしすると、今後は中国でも60歳に近いタクシー運転手との出会いが増えるかもしれませんね。

タクシー運転手の生活スタイルについて

 

中国でタクシーを利用した経験があれば、若々しい運転手が多いことに気付くではないでしょうか。そう、一言でいうなら活気があります。乗車して話しかけてみると、たくさんおしゃべりをしてくれる、気さくな若者が多いのです。日本のタクシーでは、そつの無い接客態度に満足感がありますが、高齢者が多いですね。

では、中国と日本のタクシー運転手の「事情」についてご紹介します。

中国のタクシー運転手や利用者の声

若者が多い中国のタクシー運転手の生活スタイルと利用者の声をご紹介します。

<現役タクシーの運転手>

  • 上下関係のある工場や会社務めは嫌いだ、だから生活のためタクシーで稼ぐよ。
  • 事業に失敗して借金返済のため、辛抱して稼ぐしかないよ。
  • 生活の為しかたない。辛い、よく眠れない、自由も無いが、稼げるんだ。
  • 技術もない、学歴もないが、妻と子供に良い生活をさせることができて満足してる。

<元タクシー運転手>

  • 若い時は向上心があるから無理して稼いだ、俺は48歳で引退、車を売ってマンションの購 入代金にしたよ。

<利用者>

  • 乗客の安全第一、体の反応や判断が早い若者の運転が安心できるよ。

日本のタクシー運転手の状況

日本のタクシー運転手の平均年齢は、58歳を超えているそうです。日本では、高齢でも活躍できる・高齢になってから始めることができるのがタクシーの運転手なのです。年齢制限が無い日本では、体が動けば80歳でもタクシー運転手として働いてます。

高齢者が多い特殊な事情

日本では60歳で定年退職した後に働く高齢者が、2005年で100万人、2013年で250万人と増加しています。日本政府が企業に、希望者は65歳まで雇用する義務を定めましたが、それでも65歳以降の人生はどうすればいいのでしょう。
長寿国の日本では、リストラや退職後のセカンドライフが死活問題となっているのです。そんなセカンドライフのために働く、日本のタクシー運転手の声をご紹介します。

  • 年齢制限が無い
  • 安全運転と接客ができれば80歳でもタクシー運転手ができる。
  • 家にいると妻からの冷たい視線を感じる、働ける限り働きたい。
  • 人手不足から、募集人員の年齢幅が広いので高齢者も働ける。
  • リストラ、退職などで仕事を失った人が転職するのがタクシー運転手。
  • 全国平均の勤続年数は8.8年、40代後半や50台から転職する人が多い。
  • 個人タクシーの営業台数に制限があり、高齢者が引退しないと若者が許可を得ること ができない。

年齢制限はないが、二種免許の取得・更新が必要

日本にはタクシーの運転手に年齢制限が無いなんて、凄い無責任ではと思っていたら、実は、3~5年に一度2種免許の更新が条件ということがあって、これなら安心しました。

片目0.5以上、両目0.8以上の視力に加えて、立体感の認識度を測定する深視力検査に合格することが必要なので、視力が悪い人は年齢に関係なくタクシーの運転手の仕事はできないわけです。

日本では高齢者がタクシーで働く上で最も重要・最大な難関は年齢でなく、視力であると言えますね。

最後に(まとめ)

日本と中国のタクシー事情についてご紹介しましたが、どちらも生活のためにタクシーの運転手をしていると言う共通点がありましたね。
そして、中国では60歳という年齢制限があるので若者が多く、日本では2種免許を取得できれば年齢は関係ないので高齢者が多いのが特徴です。これは日中両国のタクシー運転手の大きな違いとも言えるでしょう。

タクシーの運転手はお客様を乗せて運転するため、安全を最優先とする職業です。もちろん、これは、日本でも中国でも同じです。そして、今日も彼らはきっと「安全第一」で、タクシーを運転して稼いでいるでしょう。

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