在日中国人の帰化への道

日本在住8年目。中国と日本の話題ネタを紹介します!趣味の旅行・フライト生活・映画・キャラクターのことも。

中国がiPhone6販売停止命令。そのアップルを訴える中国会社の事情を暴露!

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どうもこんにちは。ブログ管理人のいくぽんです。

最近、「iPhone6と6プラスの販売停止命令」が中国の北京知的財産局からアップル社に伝達されました。その理由は、iPhone6の外観が、中国の某会社のスマホ製品に酷似している為、その中国会社が所有している特許権を侵害していると認められたからです。

中国全土ではもちろん、日本全土でも驚かされたニュースのようですね。普段、よく愛用しているiPhone6、「中国で販売停止?更に特許権の侵害まで?あのアップル社の製品は、なんで中国の某会社に訴えられたのか」謎しか思えませんよね。

今回、中国事情調査に精通している中国人の私が、その中国会社のことの謎を日本の皆さんに解いてあげたいと思います。

日本報道メデイアの情報真否について

まず、このニュースは中国側で報道されてから、日本側に各メディア(ヤフーニュース、時事通信など)を通して初めて、日本のみなさん(在日の外国人含め)が知ることができました。

しかし一部の(日本側の)ニュース報道では、この中国会社の名前すら出てこなかったです(ヤフーニュースの場合)。

また、一部のニュース報道では、中国某会社の名前とか、少し事情の転載もあありました。

しかし、いずれにしても、日本側のニュース報道(メディア)は、この中国会社事情の真実を正しく伝えてくれなかったのです!

中国人としては、中立的に中国事情を日本のメディアに報道してほしかったのですが、残念ながら、(下記のような)歪曲表現の報道も目立っていました。

中国報道メディアの情報について

真実を知るには、やはり日本側で報道されたニュースではなく、中国側で公開されたニュースや各情報の元に、調べるほうがベストかと思います。

実際、中国ではこのように報道されていました。

iPhone6被判侵权苹果公司诉北京知识产权局-北京青年报

このニュースの中国語内容は日本側で報道された内容と一部同じであります。

ただし、その中国会社の名前と、特許権利をめぐる一部始終までも書かれていました。

中国側からの中国某会社の一部情報

・特許所有の中国会社:深圳市佰利营销服务有限公司(中国語)

 ※日本側の報道:「深セン佰利(baili)公司」と表記

・所有特許権:手机(100C)」外観デザイン特許

 ※手机=携帯電話(ここではスマホとも解釈できる) 

ここまで、見ると、恐らく日本の皆さんがこう思うかもしれません。

「なにこの会社?どういうスマホなんだ?しょせん、偽物パクリ製品を作っている中国の無名なちっちゃい会社でしょう!」と、

正直に中国人の私も、中国全土にいる中国人も、この会社とこの特許、そしてこの「手机(100C)」と名付けたスマホに、知る人は誰もいません!

まぁ、「製造王国の深センなので、iPhone6のパクリスマホの製造も得意だし、よくある中国のパクリ会社でしょうね」と思いました。

だって今まで、このようなパクリ会社は中国の深センに何百社もいました。彼らは裏商売の活動で、安いパクリのiPhone6を売っていました。小さい商売なので、アップル社からも相手にしないし、逆に彼らにとっても、アップル社を相手にして戦う必要、いや戦う能力すら無いですよね。

しかし、今回の「深セン佰利(baili)公司」が彼らと完全に違います!中国人が知らないパクリ偽物の会社がiPhone6の外観と似ている特許まで取得できて、更にアップル社を訴えているのですよ!

日本などの世界までニュースが報道されて、裁判まで事態発展されているのです!その勇気と自信、それとその大胆な行為は、「何故できるんだ?」と不思議に思いませんか?

「深セン佰利(baili)公司」についての事情暴露

実は、この「深セン佰利(baili)公司」は公式HPがないので、詳しく調べることができません。しかし、中国の「全国企業信用情報公示システム」のサイトで、この会社の公式情報を見つけました!

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・親会社:深圳市百分之百数码科技有限公司

 ※日本語:深セン市百パーセントデジタルテクノロジー株式会社

・運営業務:携帯電話の製造・販売など

 実はこの親会社は、百度知道(=中国のウィキペディアと呼ばれるサイト)でも知られています。

なので、今回のニュース報道の中国某会社は、この親会社である「深セン市百パーセントデジタルテクノロジー株式会社」(以下:百分百会社と略称)と関係するに間違いないかと思われます。

もしかして、この親会社のことを徹底的に調べてみれば、何か分かるかもしれません。その勘、まさか当たりました!

その調べた仰天事情を下記のようにまとめてみました。

百分百会社の仰天事情について

①親会社の「百分百会社」:

 中国のグーグルと呼ばれている「百度」会社も投資している!

②「百分百会社」の社長:

 以前、中国通信会社(世界でも日本でも人気がある)HUAIWEI会社に務めたことがある。HUAIWEI端末グローバル・セールス統括マネージャーまで経験あり!

③「百分百会社」がスマホを発売したことがある!

 そのスマホの名は、「100+V6」である。しかも中国のYOUTUBEと呼ばれる中国大手動画サイト「愛奇藝」(アイチーイー)とコラボで2014年5月に発売された。

 当時定価1688元(約27000円)であり、現在799元(約13000円)の販売されている。

④このスマホこそ、上記のiPhone6外観と似ている特許権を持っているようだ!

このような貴重な情報でした。本当に仰天ニュースではありませんか?

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中国の大手会社と連携して、iPhone6発売前からすでに上記の写真のようなiPhone6似のスマホ端末を販売した模様ですね。

ただし、単価が半分以下まで下げたことは、販売状況の様子のよし悪しが明らかに伺えますよね。

謎のiPhone6外観に酷似の特許について

では、このような会社で、このようなスマホ発売もしているのに、一体どういう特許を持っているのか、中国特許審査情報検索サイトで調べさせて頂きました。

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なんと、その特許の詳細では、このような写真も載せていました。

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どうやら、この外観が、深セン佰利(baili)公司(繰り返しますが、「百分百会社」の出資した子会社)が申請した特許内容です。

しかし、微妙にiPhone6と似ているような、似ていないような、なんとも言えない感想でした。これ有りかな?と分からなくなってしまいました。

でも、詳しくこの特許情報サイトを調べてみたところ、こういう時間軸が分析できました!

特許をめぐる時間軸(始終経緯)について

・2014年1月 iPhone6似の外観特許を申請

・2014年5月 「100+V6」スマホ、中国本土で発売

・2014年7月 iPhone6似の外観特許の取得

・2014年10月 iPhone6&6プラス、中国本土で発売

・2015年3月 アップル社(上海)が当特許権利の無効を請求依頼(アップル社の反撃)

・2016年1月 アップル社(上海)の当特許権利の無効請求が不許可

・2016年6月 北京知的財産局がアップル社にiPhone6&6プラスの販売停止命令(深セン佰利公司の反撃)

このような一連始終が分かるようになりました!

確かに、深セン佰利(baili)公司が先に取られたように見えますよね!しかもアップルの反撃は中国ではまったく通用されなかったことも分かりましたね。その反撃の失敗を見て、深セン佰利(baili)公司の反発?が大きくなって、今回の反撃行動まで至ったではないかと推測できますよね。

それと、iPhone6の中国での発売は2014年、何度も延期されたことは、恐らく、この会社の特許問題にあったでは?と、当時の裏事情でも推測できますね。

最後に

しかし、一体、どちらが特許侵害になるとは、私の立場からはっきり言えません。

iPhone6の不動人気と、その認知は誰でも偽物パクリとは思いません。なお、中国人の立場から見ると、上記のような特許がもし正当であれば、その信ぴょう性が正しければ、アップル社にちゃんと責任をとってもらっても仕方ないですよね。

まぁ、今まで中国での特許問題の最終解決方法は、いわゆる金銭和解となるパターンがよく見られていました。

なので、今回ももしかして、アップル社は仕方なく、何千万の人民元を深セン佰利(baili)公司に支払って済みそうな結果となるかもしれませんね。